ストレッチの効果



ストレッチが、筋肉の疲労回復やケガの予防に役立つことはよく知られています。
では、ほかにどのような効果が期待できるのでしょうか。

ストレッチの効果

基礎代謝のアップ

ストレッチをすることによって、自律神経を整える作用が期待できます。自律神経が乱れると、低体温など身体にさまざまな悪影響が生じて、基礎代謝が下がりやすくなります。そこで、無理は禁物ですが、朝に適度なストレッチをすると、交感神経が優位になり、代謝が上がりやすくなるとされています。
 

太りにくい身体になる

ストレッチで筋肉がほぐれると、身体の柔軟性が増してよりスムーズに、ストレスなく動けるようになります。さらに、身体の可動域が広がって動作が大きくなれば、さらなる基礎代謝アップにもつながります。その結果、太りにくくなるといううれしい効果が期待できるのです。
 

冷えやむくみの改善

ストレッチのメリットは、太りにくい身体になることだけではありません。基礎代謝が上がると、低体温が解消されていき冷えやむくみの改善にも効果が出てきます。
筋肉がほぐれて血流が良くなることが冷えやむくみの改善につながり、さらには肩こりや腰痛の予防・改善にも効果が期待できます。
 

リラックス効果

ゆっくりと時間をかけてストレッチをすると、副交感神経が優位になり身も心もリラックスできます。就寝前に、ゆっくり呼吸しながらストレッチをすると、質の良い睡眠が得られるでしょう。
 

食欲の抑制

ストレッチをすることによって、交感神経と副交感神経のどちらも優位になることが考えられます。そのため、食事の前にストレッチをすれば交感神経の作用によってアドレナリンが分泌され、必要以上の食欲をおさえられることも期待できます。また、副交感神経と交感神経のバランスが整うことによって過食欲求も生じにくくなります。
ダイエット効果を最大化するために、ストレッチは食事の前や寝る前などに行なうとよいでしょう。

効果を出すためのポイント

正しい姿勢でゆっくりと身体を伸ばす

正しい姿勢で、ゆっくり筋肉を伸ばすようにしましょう。姿勢が歪んでいると、ダイエット効果が得られないだけではなく、ケガをまねく可能性も出てきます。

 

効果的なタイミングを選ぶ

代謝アップを狙うならば、朝起きてからのストレッチを習慣化したいです。リラックス効果を得たい場合は、就寝前がおすすめです。特にお風呂上りは身体が温まっているため、より高い効果が期待できます。


反動をつけない

反動をつけて勢い良く身体を伸ばすと、かえって筋肉や腱を痛めてしまいます。また、痛いほど筋肉を伸ばすと、今度は筋肉が硬くなってしまうのです。気持ち良く、痛みを感じない程度に伸ばすのがポイントです。

 

呼吸を意識する

ストレッチは、息を吐きながら筋肉を伸ばすことが基本です。呼吸を止めないようにしましょう。酸素を十分に取り込むと、血行が良くなって身体が温まりやすくなります。

コツコツと続けましょう

ストレッチは、代謝を向上させて冷えやむくみを解消し、太りにくい身体づくりに役立ちます。あらかじめ身体を温めたり筋肉を刺激してからストレッチをすると、脂肪燃焼効果が高まるため、より高いダイエット効果が期待できます。

トレーニングと同様に、ストレッチも継続することではじめて効果が得られるため、毎日の習慣として、コツコツと続けることが重要です。